FC2ブログ

今日も生かされて

ARTICLE PAGE

in 感動する話

感動する話 《苦しみを味方に変える秘訣》

-0 COMMENT
円覚寺の名物管長・横田南嶺さんが語る
                「致知出版社」より  
 ある日、横田さんのもとに 
『致知』読者から一通の手紙が
 届いたといいます。
 
 その読者との手紙のやり取りから見出した
「苦しみを味方に変える秘訣」とは――。

 2年ほど前に『致知』の読者である
 という夫人から手紙をいただいた。

 手紙によれば、
 がん患者であるという。

 切除手術を受け
 抗がん治療を受けながら、
 幼い子供を育てているらしい。

 そんな大病をして、
 人はどう生きるのかを求めて
『致知』を購読して、
 私のことを知ったらしい。

 拙著の
『いろはにほへと ある日の法話より』
 を読まれ、その中に書かれている、
 坐禅の要領として、
 過ぎたことを気にしないこと、
 これから起こることも
 気にしないこと、
 彼女はこれをその通り実践された。

 彼女は

「大病をすると、
 失った体の一部のことや、
 これからの不安など、
 ついつい考えてしまいます。

 そんな時この言葉を思い出し、
 今現在をしっかり生きようと、
 今こうして生きていることに
 感謝しようと思い直すことが
 できるのです」

 と言われていた。

 更には

「この病気は今生きている感謝を
 学ぶ為に天から与えられたもの
 かもしれない」

 とまで受け止められた。

 そして
 
「お寺で修行は出来なくても、
 病気と共に日常生活の中で
 生きている感謝、
 生かされている感謝を学ぶ為に
 自分なりの修行をしたい」

 という決意が述べられていた。

 私も

「お寺で型どおりの修行をするよりも、
 今の置かれた状況の中で、
 日常の生活で感謝の心をもって
 生きることこそ最大の修行です」

 と返信を書いた。

 彼女は辛い闘病生活を送りながら、
 その通りの「修行」を
 されたのであろう。

 何度か手紙をいただいたが、
 病はよい方向には
 進まなかったようだ。

 それでも手紙には

「管長様の今生きていることに
 感謝しましょうという言葉を
 頼りにしています。
 どんなに苦しくとも
 今生きています。
 それがすべての答えです」

 と書かれていた。

 そして彼女は
 とうとう死を迎えたと
 知らされた。

 しかし亡くなるその日まで
 意識もあり、
 全てを受け入れて死を迎えられた
 とご遺族から感謝の言葉を
 いただいた。

 苦しい病床にあっても
 ただ今生きていることに感謝し

「獨坐大雄峰(どくざだいおうほう)」

 の心境にあったことには
 敬服するばかりだ。

 いつ如何なる状況であろうとも、
 ただ今この場所で生きている、
 生かされている、
 この大いなる奇跡に
 心から感謝して全てを受け入れ、
 精一杯生きることこそ、
 真の修行である。

 なくしたもの、
 思うようにならないことばかりを
 嘆くよりも……
獨座大雄峰
  • Share

0 Comments

Leave a comment